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“NISAをしてるのに不安な人”がやっていない3つのこと

この記事は約5分で読めます。

最近、NISAを始めたという話をよく耳にするようになりました。特に新NISA制度が始まってからは、「つみたて投資やってます!」「とりあえずS&P500にしてます!」という声も増えてきました。

でもその一方で、こんな相談も多くなっています。

  • 「毎月積立してるけど、これで合ってるのか不安」
  • 「評価額が下がっていると怖くなる」
  • 「将来の不安はあまり変わらない」

せっかくNISAを始めたのに、どうして不安が消えないのでしょうか?

この記事では、FPとして実際に面談でよく出てくる悩みをもとに、「NISAをしているのに不安な人」がやっていない3つのことをお伝えします。

NISAを活用しながら、もっと安心して前向きに投資に取り組みたいという方に向けて書いています。

1. 投資の「目的」がはっきりしていない

多くの人が「将来が不安だから」と漠然とした理由で投資を始めています。もちろん、第一歩としてはそれでOKなのですが、それだけでは長く投資を続けるうえで不安に襲われやすくなります。

たとえば、株価が急落したときに「このまま下がり続けるのでは…?」と不安になって売却してしまうケース。これは、その投資資金の「使うタイミング」や「目的」が明確でないことが原因のひとつです。

目的を決めるというのは、たとえば以下のようなことを言います。

  • 老後資金として65歳までに2,000万円ためたい
  • 子どもの大学進学費用として18歳のときに300万円必要
  • 10年後に住宅の頭金として500万円を準備したい

このように、金額と時期が明確になると、投資に対する視点も大きく変わります

「10年以上先に使うお金だから、今の一時的な値下がりは気にしなくていい」
「短期間で必要になる資金じゃないから、リスクは取ってOK」

このように冷静に判断できるようになります。

逆に、目的があいまいなままだと、毎月投資していても「このままでいいのかな?」とモヤモヤしやすく、相場のちょっとした動きに心が揺れてしまいます。

最初のステップとしておすすめなのは、紙やスマホのメモアプリに「このお金をいつ、何のために使いたいか?」を書き出してみることです。

「目的のある投資」は、ブレない心の支えになります。

2. リスクの基準が「他人のものさし」になっている

SNSやYouTubeなどで、「この銘柄で○万円増えた!」というような投稿を見たことがある人は多いと思います。なかには「今月の運用益は+100万円!」なんて派手な数字を見て、自分の投資が物足りなく感じることも。

でも、その投稿をしている人は、どれくらいの金額を投資していて、どれくらいのリスクを許容しているのか、詳細はわかりません。実際、リスクを多く取っているからこそ、リターンも大きくなっている可能性が高いのです。

問題は、そういった情報を鵜呑みにして、自分も真似しようとしてしまうこと。

  • その人が10年、20年の長期目線で投資しているのか
  • 収入や家族構成、生活費などの背景はどうなっているのか

これらが全く違うのに、「○○さんが買ってるから私も」と考えてしまうのはとても危険です。

投資におけるリスク許容度は、人それぞれ違います。

  • 10%下がっても平気な人
  • 5%下がるだけで不安になってしまう人
  • 毎日評価額を見て一喜一憂してしまう人

どれが良い・悪いではなく、「自分がどう感じるか」を基準にすることが大切です。

私のFP面談では、最初に「この金額が20%下がったらどう感じますか?」といった感情の動きについても確認します。実際に過去の暴落時のチャートを見ながら、「こういう時に投資を続けられるか」をイメージしてもらうこともあります。

「他人の成功体験」ではなく、「自分が安心して続けられる範囲」を見極める。

それが、長く投資を続けるためのカギになります。

3. NISAだけで家計が設計されていない

NISAはたしかに優れた制度です。運用益が非課税というのは大きなメリットですし、長期的な資産形成にはピッタリの仕組みです。

でも、NISAだけでは家計は安定しません。

投資をしていて不安が消えないという人の多くは、家計全体の設計が不十分なことが多いのです。

たとえば、以下のような項目はどうでしょう?

  • 万が一の病気やケガに備える医療保険・生命保険は見直しているか?
  • 収入が止まったときに生活できる「生活防衛資金」は確保できているか?
  • 教育費や住宅購入資金など、将来の支出に備える貯金と投資のバランスはどうか?

NISAに限らず、「資産形成」はパズルの一部にすぎません。

いくらNISAの中でうまく増えていても、医療費がかさんだり、急な出費で生活が破綻してしまったら元も子もありません。

私のFP面談では、「貯金」「NISA」「iDeCo」「保険」「生活費」のそれぞれに役割を持たせて、全体の設計図を一緒に作ることを大切にしています。

これをやるだけで、「何が起きてもある程度の備えができている」と思えるようになり、投資にも前向きに向き合えるようになります。

まとめ

今日のポイントは以下の3つでした。

  • 目的が明確になっていない
  • 他人のものさしでリスクを判断している
  • NISAを家計全体で設計していない

この3つを少しずつ見直していくだけで、NISAとの付き合い方が大きく変わってきます。

NISAを使っているということは、すでに一歩を踏み出している証拠です。
ちなみに、2024年時点でNISA口座を持っている人は2647万人。
これは20歳以上の人口の約26%にあたります。
でもその中で実際に積立をしている人はさらに少ないと言われています。
投資を始めただけでも、かなりのアドバンテージなんですよね。

イガラシ
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ぜひこの機会に、NISAを「なんとなく続ける」から「目的を持って活かす」へとレベルアップさせていきましょう!

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