経済ジャーナリストの荻原博子氏は「お金がないのに投資する人はバカだ」と言っていますが、この意見はちょっと短絡的かもしれません。投資は、ちゃんと勉強して計画を立てれば将来のお金の安心につながります。今回は、荻原氏の意見に反対する理由を説明していきます。
ほったらかし投資も、やり方次第でうまくいくこともある
荻原氏の意見では、ほったらかし投資は損するとされていますが、実際にはそのやり方次第で成功することも十分にあります。ほったらかし投資の代表例として、インデックスファンドや積立投資があります。これらは市場全体の動きに連動する投資で、長期的な視点で安定したリターンを狙うものです。
インデックスファンドはたくさんの銘柄を含んでいるため、一部の銘柄が下がっても全体のパフォーマンスに大きな影響を与えません。また、積立投資では毎月一定額を投資することで、株価が高いときも安いときも買い続けることができます。これにより短期的な相場の変動リスクを抑えつつ、長期的な利益を追求することができます。
実際「インデックスファンドに15年以上積立投資をするとこれまでマイナスになったことはない」というデータもあります。このことからも、長期的な視点でインデックスファンドに積立投資を行うことで、資産形成に成功する可能性が高まることがわかります。
もちろん、ほったらかし投資にもリスクはありますが、適切な知識とリスク管理を身につけることで成功への道を切り開くことができます。例えば、分散投資を行うことでリスクを軽減したり、自分の投資目的や期間に合わせて適切な商品を選ぶことが大切です。
結局ほったらかし投資も、正しい知識と戦略を持って取り組めば、損をするどころか長期的な資産形成に役立つことがあります。特に投資初心者にとって、ほったらかし投資は手軽で分かりやすい方法であり、投資の第一歩として取り組む価値があると言えるでしょう。
老後の2000万円問題、政府の平均試算だけでは解決しきれない現実
荻原氏は老後2000万円問題は既に解決済みだと主張していますが、これは政府の平均的な試算に基づいているだけで、実際にはまだ解決できていない人が少なくありません。経済状況や世代、働き方の変化などが影響して、老後の資金調達が困難な状況に陥っている人も多くいます。
確かに、政府の平均試算では一定の老後資金が確保されているかもしれませんが、家計は人それぞれであり、必ずしも平均値に当てはまるわけではありません。例えば、非正規雇用やフリーランスが増えている昨今では、安定した収入を得られない人が増えています。そのため、年金だけでは老後の生活費をまかなえないことも珍しくありません。
また、将来の生活に不安を感じる人が増加傾向です。「家計の金融行動に関する世論調査(2022年)」において、将来の生活にへの心配として「非常に心配である」と回答した割合が前年よりも増え、「それほど心配していない」と解答した世帯の割合が減りました。このような状況では、投資を通じて自己資本を増やすことは、老後の資金不足を解消する手段のひとつとなります。特に、長期的な視点で資産を運用することでリターンを増やし、老後の生活費を補える可能性が高まります。
もちろん投資にはリスクが伴いますが、そのリスクを理解し、適切な戦略を立てて投資を行うことで老後の資金調達をサポートすることができるでしょう。また、投資を始める年齢や金額に制限はありません。若い時期から投資を始めることで、長期間の運用を通じて資産形成を行うことが可能になります。
結局、老後の2000万円問題は政府の平均試算だけでは解決しきれない現実があるのです。投資を通じて将来の不安を軽減し、老後も安心して生活できるように、適切な資産運用を行うことが求められるでしょう。
少子高齢化が加速し、年金受給額への影響も
荻原氏は、老後は年金の範囲内で暮らせると言っていますが、将来の経済状況や個人の生活スタイルによっては、年金だけでは将来が不安に感じられることもあります。実際、2022年の出生数が80万人を割り、少子高齢化がさらに加速しています。このため、一人あたりが受け取る年金が将来的に減ってしまうことが予測されます。
高齢化が進む中で年金制度自体も将来的な財政難が指摘されているため、年金だけに頼るのはリスクが大き過ぎます。また、家計の状況やライフスタイルによっては、年金受給額だけでは生活が困難な場合もあります。例えば、持病やケアが必要な家族がいる場合、医療費や介護費がかさみ年金だけでは賄い切れないことがあります。もちろん、高額療養費制度を利用することで一部の負担は軽減されますが、それでも全ての費用をカバーできるわけではありません。
このような状況を考慮すると、年金だけに頼らず、投資を通じて資産形成を行うことは、将来の不安を軽減する重要な手段となります。インデックスファンドや積立投資など、リスクを抑えつつ資産を増やす方法が存在しますので、それらを上手く活用することが求められるでしょう。
結局、年金だけでは将来が不安に感じることもあるため、適切な投資戦略を立て、資産運用を通じて老後の安心を築くことが大切です。特に、少子高齢化が加速し年金受給額が減る可能性がある中で、自分に合った投資方法を見つけ、リスクを理解した上で資産運用に取り組むことが老後の生活をより充実させることになるでしょう。
高額療養費制度を活用し、余分な医療保険には入らず投資に回す
荻原氏が指摘するように、医療費に関しては高額療養費制度を利用することで一定程度の負担を軽減することができます。この制度を活用すれば過剰な医療保険に加入する必要がなくなり、その分の費用を投資に回すことが可能です。
実際、多くの人が必要以上の医療保険に加入していることがあり、その結果保険料の負担が大きくなってしまっています。しかし、高額療養費制度を活用すれば医療費の負担が軽減されるため、適切な保険選びによって無駄な出費を削減することができます。
余分な医療保険に加入せず、浮いた分を投資に回すことで資産形成や老後資金の確保につなげることができます。インデックスファンドや積立投資など、リスクを抑えつつ資産を増やす方法を選ぶことで、安定した資産運用が期待できるでしょう。
結局、適切な保険選びと投資戦略を立てることが将来の不安を軽減し、老後の安心につながります。高額療養費制度を活用し、過剰な医療保険には入らず、投資に回すことでより効果的な資産形成を行うことができるのです。
若い人も投資で将来に備えたほうがいい
荻原氏は、投資をしない若い世代は賢明な判断だと述べていますが、実際には若い人たちも投資を通じて将来に備えるべき理由がいくつかあります。投資を始める年齢が若ければ若いほど長期的な視点で資産を増やすことができ、将来の不安を軽減することができるのです。
まず、若い人たちは長い時間をかけて投資を行うことができます。これによって、投資によるリターンが複利効果で増えるた資産形成が効果的に行えます。また、長期投資を行うことで、短期的な市場変動のリスクを抑えることができるのも大きなメリットです。
さらに、将来の不安定な経済状況や少子高齢化が進む中で年金受給額が減る可能性があるため、投資を通じた資産形成がより重要になってきます。インデックスファンドや積立投資など、リスクを抑えつつ資産を増やす方法を選ぶことで安定した資産運用が期待できます。
加えて、投資を始めることでお金に関する知識やリスク管理のスキルが身につきます。これは将来的に家計を管理する上で非常に役立ちます。また、投資を通じて自分の資産運用を行うことで、将来の自己責任が強調される社会に適応しやすくなります。
結局、若い世代も投資を通じて将来に備えることは大切です。投資を始める年齢が若いほど長期的な視点で資産を増やすことができ、将来の不安を軽減することができます。若い人たちも投資を考慮し、資産運用に取り組むことで、より充実した未来を築くことができるでしょう。
まとめ
荻原博子氏の「お金がないのに投資する人はバカだ」という意見に対し、私は若いうちから少額でも投資をしていくべきだと考えています。実際に投資は将来に備える大切な手段です。適切な投資戦略で資産を増やし、老後の不安を軽減できます。また、高額療養費制度を活用して医療費の負担を減らし、投資に回すことも効果的です。若い世代も投資を通じて将来に備えるべきで、早く始めることで長期的な資産形成が期待できます。適切な資産運用を通じて、将来の安心を築くことが大切です。
将来的には「投資をしていない人はバカだ」という世の中になるんじゃないでしょうか?
ブログランキングに参加しています。
応援していただける方はぜひクリックをお願いします!
あなたのワンクリックが更新の励みになります。
にほんブログ村
コメント