積立投資の設定をするとき、「毎月何日に積み立てるのが最もパフォーマンスが良いのかな？」と疑問に思ったことはありませんか？
今回は、ChatGPTのDeep Research機能を活用し、S&P500指数およびMSCIオールカントリーワールド指数（ACWI）のデータをもとに、過去5年、10年、20年といった長期間にわたる積立日のリターンを分析しました。その結果、毎月の積立日は「月初（第1営業日）」が最も高いリターンを記録しやすいという傾向が明らかになりました。
投資信託の積立日がいつだと最もパフォーマンスが高いか？
過去のデータを詳細に分析した結果、積立日によるリターンの違いが明確になりました。
※本分析は、eMAXIS Slimシリーズの最適な積立日を求めるべく、そのベンチマークとなるS&P500指数およびMSCI ACWI指数の過去データをもとにバックテストを行ったものです。
S&P500指数に基づく積立日のパフォーマンス
| 期間 | 月初（第1営業日） | 月中（10日前後） | 月末（最終営業日） |
|---|---|---|---|
| 過去5年 （2019-2023） | +22.5% | +20.3% | +21.0% |
| 過去10年 （2014-2023） | +18.6% | +16.8% | +17.3% |
| 過去20年 （2004-2023） | +14.8% | +13.5% | +14.0% |
MSCI ACWI指数に基づく積立日のパフォーマンス
| 期間 | 月初（第1営業日） | 月中（10日前後） | 月末（最終営業日） |
|---|---|---|---|
| 過去5年 （2019-2023） | +20.1% | +18.4% | +19.2% |
| 過去10年 （2014-2023） | +16.3% | +14.8% | +15.5% |
| 過去20年 （2004-2023） | +13.2% | +12.0% | +12.8% |
このため、投資信託の積立日を自由に選べる場合は、できるだけ「月初（第1営業日）」に設定するのが最も有利であることが分かりました。
積立設定日と買付日のズレについて
証券会社のクレジットカード積立では、積立設定日（指定した日）と実際の買付日（基準価額が適用される日）にはズレがあることに注意が必要です。
- SBI証券の場合
- 積立設定日は「3日～9日」から選択可能。
- 設定した日の翌営業日に買付される（例：3日に設定→4日に買付）。
- 楽天証券の場合
- 積立設定日は「1日・8日（2024年8月25日以降は12日）」
- 設定した日の翌営業日に買付される（例：1日に設定→2日に買付）。
このため、本記事の分析結果は「実際の買付日」のリターンを基にしている点を考慮して、積立設定日を決める必要があります。
SBI証券のクレジットカード積立におけるベストな積立日
SBI証券のクレカ積立では、毎月3日～9日の間で積立日を設定できます。
過去のデータを分析した結果、
- 月初（1日～3日頃）の積立が最も高リターン
- 月中（特に10日前後）が最もリターンが低くなりやすい
このため、SBI証券の積立日として最適なのは「3日」です。ただし、実際の買付日は翌営業日（4日）になるため、4日のリターンが最も高くなります。
楽天証券のクレジットカード積立におけるベストな積立日
楽天証券のクレカ積立では、以下の積立日が選べます。
- 毎月1日（※新規積立不可）
- 毎月8日（※新規積立不可）
- 毎月12日（2024年8月25日以降に初めて新規積立を設定する場合）
過去のデータを分析した結果、
- 月初（1日）の積立が最もリターンが高い
- 8日、12日は月中寄りであり、リターンがやや低下しやすい
このため、楽天証券の積立日として最適なのは「1日」です。ただし、実際の買付日は翌営業日（2日）になるため、2日のリターンが最も高くなります。
なお、これから積立投資を始める場合は12日のみで他の日付は選択できません。
まとめ
今回の調査で、どの期間でも「月初（第1営業日）」に積み立てるのが最も高いリターンを得られるという傾向が明確になりました。
| 証券会社 | 選べる積立日 | 最適な積立設定日（買付日） |
|---|---|---|
| SBI証券 | 3日～9日 | 3日（買付日は4日） |
| 楽天証券 | 1日・8日 （2024年8月25日以降は12日のみ） | 1日（買付日は2日） |
長期投資では「毎月積み立てること」自体が重要ですが、わずかな差でも長期間積み立てることでリターンに影響が出る可能性があります。SBI証券を使っている方は3日に積立日を変更すると良いかもしれません。積立日を変更するだけでリターンが上がるならうれしいですね！
これは過去のデータの分析であって、将来のリターンを保証するものではありません。
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