【相談回答】学資保険の払込期間終了後の教育費の準備について

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子どもの成長は、親としての喜びを感じると同時に、その一方で、これからの教育費を考えると不安になってきますよね。特に、学資保険の支払いがそろそろ終わるとなると、「これからどうやってお金を準備しよう?」と迷う方も多いはずです。

実際、私のところにもこんなお悩みを持った方から相談がありました。その方は、子どもの学資保険の払込期間(10歳)があと1年で終わるという状況で、その後どうしたらいいか困っていました。そこで今回は、そんなお悩みをもとに、学資保険の支払いが終わったあとでも安心して教育費を準備する方法について回答します。大学進学に必要なお金のことはもちろん、中学や高校に進学するときにも必要なお金の準備法をわかりやすく解説します。

学資保険が終わった後のお金の管理

学資保険の支払いが終わったら、ひと安心と思うかもしれません。しかし、その後の教育費の準備も大切な課題です。子どもが成長するにつれて、勉強するための教材費や部活動、趣味の教室など、さまざまな出費が増えてきます。それらを考えると、やはり安定した資金の管理が欠かせません。

このとき大切なのが、「流動性」、つまり「すぐにお金に変えられるかどうか」ということです。突然の出費があったときや、子どものやりたいことを応援するために必要な資金をすぐに出せるようにするためには、手元にある程度のお金を用意しておくことが重要です。

そして、その一方で長期的な視野を持って資産を増やすための手段も考えるべきです。その一つが、投資信託です。投資信託は、リスクを伴いますが、適切に管理すればある程度の資産増加を期待することができます。

ただし、10歳から大学進学まで7,8年と、あまり運用期間が長くないため、すべてを投資信託に頼るのではなく、預金と投資信託を1:1の比率で組み合わせるという方法がおすすめです。これにより、一部のお金はすぐに使える状態を保ちつつ、もう一部のお金で資産を増やすという、バランスの良い資金管理が可能になります。

大学に行くためのお金の準備が一番の課題

子どもが大学に進学するとき、それは家計にとっても一大事です。授業料はもちろん、住まいや生活費、教材費や交通費など、考えるだけでも頭が痛くなるほどの出費が待っています。そのため、大学進学の資金準備は、早いうちからしっかりと計画しておくことが大切です。

しかし、大学進学までの時間があまりない場合、どうすればいいのでしょうか。ここで再び投資信託の出番です。効果的な運用を行うことで資産を増やすことが可能です。

ただし、リスクも伴うので全額を投資信託に預けるのではなく、預金と投資信託を1:1の割合で組み合わせて考えるのが良いでしょう。預金部分は、リスクがほとんどない代わりに利益は少ないですが、安定した運用が可能です。一方、投資信託はリスクがありますが、利益の可能性も大きいです。

大学進学資金の準備については、無理なく確実に行うことが重要です。一度に大きな金額を用意するのではなく、少しずつコツコツと積み上げていくことで、目標額に近づけるでしょう。何より、無理なく計画を進められるよう、子どもの成長とともに資金準備のプランを見直すことも大切です。

中学・高校に進学するためのお金と子どものやりたいことを応援するお金

大学進学だけでなく、中学・高校に進学する際にも、子どもたちの学習環境を整えるためのお金が必要になります。特に、私立中高一貫校や、部活動に専念したい場合、予想以上の費用がかかることもあります。また、塾や習い事など、子どもの夢を追い求めるための教育費も見逃せません。

子どもが中学・高校に進学する際の資金準備も、早めに計画を立てることが重要です。しかし、予測が難しい部分もあります。子どもの興味・関心は急激に変わることもあるからです。そのため、何があっても対応できるように、資金の流動性を確保することが大切です。

一方で、資産運用においてはバランスが重要です。学資保険の払込期間終了後も、投資信託と預金を1:1の割合で管理することで、リスクを抑えつつ資産を増やすことが可能になります。これにより、中学・高校進学に必要な資金を確保しつつ、大学進学に向けた資金準備も進めることができます。それぞれのステージに合わせた適切な資金管理が、子どもの夢を応援する大きな力となるのです。

来年から始まる新しいNISAを活用

2024年から新しいNISA制度が始まります。投資信託をNISAを使って運用することで、運用益に対する課税がかからないため、より多くの資金を教育費に回すことが可能となります。

大学進学時は学資保険が満期で降りてくる分と預金もあるため、その分投資信託の取り崩しを遅らせて運用期間を伸ばすことができます。これにより、大学進学時にもし株価が下落して投資信託の価格が下がってしまっても回復を待つことができるでしょう。

投資信託はシンプルにS&P500かオールカントリーのどちらか1本で良いでしょう。

まとめ

子どもの教育費の準備は、確かに大きな課題です。しかし、計画的に進めていけば、その負担は少しずつ軽減されます。そのための戦略として、今回は投資信託と預金を組み合わせる方法を提案しました。

投資信託と預金の組み合わせは、リスクを抑えつつ資産を増やすための理想的な手段です。それぞれの長所を活かしながら、教育費の準備と資産増加を同時に進めることが可能です。

しかし、大切なのはあくまでもバランスです。全てを投資に依存するのではなく、預金とのバランスを保つことで、突然の出費や将来の不確実性にも対応できます。子どもの進路や夢、可能性を最大限に広げるためにも、資金の安定性と資産の増加の両方を考え、戦略的な準備を進めていきましょう。

教育費の準備は、子どもの未来を応援する一歩。資金の準備がしっかりと整えば、親としての安心感も増します。そして、その安心感は子どもにも伝わり、自信として育つでしょう。資金準備を通じて、子どもの明るい未来を一緒に応援しましょう。

イガラシ
イガラシ

投資信託と預金で、フレキシブルに対応できるようにしておきましょう!

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